司法書士 過去問
令和7年度
問9 (午前の部 問9)

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問題

司法書士試験 令和7年度 問9(午前の部 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

即時取得に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものの組合せは、選択肢のうち、どれか。

ア  A所有の甲動産をAから預かっていたBが、甲動産がBの所有であると過失なく信じているCに対して甲動産を売却し、以後BがCのために引き続き甲動産を保管する意思を表示した場合には、Cは、甲動産を即時取得する。
イ  A所有の甲動産をAから預かっていたBが死亡し、甲動産がBの所有であると過失なく信じているCが、Bを相続し、甲動産の占有を承継した場合には、Cは、甲動産を即時取得する。
ウ  A所有の甲動産をAから預かっていたBが、甲動産がBの所有であると過失なく信じていたCとの間で甲動産の売買契約を締結した後、Cが、甲動産についてBが無権利であることを知り、甲動産の現実の引渡しを受けた場合には、Cは、甲動産を即時取得することができない。
エ  A所有の甲動産をAから預かっていたBが、甲動産がBの所有であると過失なく信じているCのために動産に質権を設定し、Cに甲動産の現実の引渡しをした場合には、Cは、甲動産について質権を即時取得する。
オ  A所有の甲動産を盗んだBが、甲動産がBの所有であると過失なく信じているCに対して甲動産を売却し、現実の引渡しをした場合には、Aは、その盗難から2年間は、Cに対し、甲動産の返還を求めることができる。
  • アイ
  • アオ
  • イウ
  • ウエ
  • エオ

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この過去問の解説 (1件)

01

即時取得に関する問題となります。

選択肢1. アイ

ア 占有改定においては即時取得の成立を認めていないことから、誤りとなります。

 

イ Bは受寄者であり、他主占有の地位にあり、その地位を承継していることから、誤りとなります。

 

ウ 引き渡し時に無権利であることについて善意無過失であることを要することから、正しい答えとなります。

 

エ 質権についても即時取得は成立することから、正しい答えとなります。

 

オ 民法193条において「前条の場合において、占有物が盗品又は遺失物であるときは、被害者又は遺失者は、盗難又は遺失の時から二年間、占有者に対してその物の回復を請求することができる。」と規定されていることから、正しい答えとなります。

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