司法書士 過去問
令和7年度
問2 (午前の部 問2)

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問題

司法書士試験 令和7年度 問2(午前の部 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

政党に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものの組合せは、選択肢のうち、どれか。

ア  両議院の議員は、議院で行った演説、討論又は表決について院外で責任を問われないため、議員が行ったこれらの行為を理由として、その所属政党が当該議員に対して除名その他の処分をすることは許されない。
イ  政党は、憲法には直接規定されていないが、憲法の定める議会制民主主義は政党を無視しては到底その円滑な運用を期待することはできないから、憲法は政党の存在を当然に予定している。
ウ  憲法第21条第1項は、結社の自由を保障しており、政党の結成についても同項による保障の範囲に含まれる。
エ  政党がその所属党員に対してした処分について、それが一般市民法秩序と直接の関係を有しない内部的な問題にとどまる場合には、裁判所は、適正な手続に則って当該処分がされたか否かのみを審査してその当否を判断すべきである。
オ  政党その他の政治団体にあらかじめ候補者の氏名及び当選人となるべき順位を定めた名簿を届け出させた上、選挙人が政党その他の政治団体を選択して投票し、その得票数の多寡に応じて当該名簿の順位に従って当選人を決定する方式も、直接選挙に当たる。
(参考)
憲法
第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2(略)
  • アウ
  • アエ
  • イエ
  • イオ
  • ウオ

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この過去問の解説 (1件)

01

政党に関する問題となります。

選択肢2. アエ

ア 法的責任を問われないのであって政治的責任は問いうることから、誤りとなります。

 

イ 憲法は政党の存在を前提としていることから、正しい答えとなります。

 

ウ 政党の結成も結社の自由に含まれることから、正しい答えとなります。

 

エ 部分社会の法理に基づき、一般市民法秩序と直接の関係を有しない内部的な問題にとどまる場合には、裁判所の審査は及ばないことから、誤りとなります。

 

オ 比例代表制についても直接選挙に当たることから、正しい答えとなります。

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